2007年4月23日、デイビッド・ハルバースタムが交通事故により死去しました。そのニュースはとても静かなものでした。残念です。本というものの素晴らしさ、その重厚さ、といものを、私はハルバースタムから教えてもらったのではないかと思います。
◆ デイビッド・ハルバースタム著 『覇者の驕り』 (新潮文庫) 上下巻
この本のあとがきに、インタビューした人の名前が載っています。その数の多さに本当に驚かされます。ノンフィクションというものが、どのようなプロセスを経て作られるのか、その大変さを知ると、本という存在についての考えが変わってくるのではないでしょうか。
サブタイトルは「自動車・男たちの産後史」となっており、日米自動車産業の盛衰が描かれています。NHK特集で「自動車」というタイトルでテレビ放送もされているので、この本の存在を知っている人もいるかもしれません。この本が日本で出版されたのは、1987年です。20年の歳月が流れたわけです。今年、日本のトヨタは四半期でGMを抜き初めて世界一となりました。
自動車というものに関わった人たちの、過去と未来がこの本に集約されているように感じられます。
◆ デイビッド・ハルバースタム著 『ベスト&ブライテスト』 (朝日文庫) 全3巻
◆ デイビッド・ハルバースタム著 『メディアの権力』 (朝日文庫) 全4巻
◆ デイビッド・ハルバースタム著 『静かなる戦争』 (PHP研究所) 上下巻
アメリカの政治について、自動車産業、メディア、それだけでなく、スポーツノンフィクションなど、幅広く、人間について描いているように感じます。力のある、重量級の書物というのは、こうした本なのかもしれません。
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