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秩父三十四箇所観音巡礼歩き日記 3日目 30番札所法雲寺〜32番札所法性寺
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四国遍路日記
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秩父三十四箇所観音巡礼歩き日記 3日目


 3日後に、2日目と同じ電車に乗り秩父へと向かう。前よりも西武池袋線の下り電車は込んでいた。ほぼ満席という状態。早朝ということでまだ暗く寒くはあったが、天気予報ではそれなりに晴れるようであった。

 前回との違いは、秩父鉄道の武州中川駅からが朝のはじまりとなることだった。できれば、乗り換えの時間に秩父で朝食を食べようと思ったが、それは出来なかった。お花畑駅に立ち食い蕎麦の店があったのだが、ちょうど電車が来る時間で急いで乗り込むという状態だった。ちなみに、この駅は自動販売機ではなく、窓口で行き先を行って切符を買った。

秩父の景色 秩父の景色 秩父の景色

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 ほとんど乗っている人がいないようなこの電車は、ドアも全てが開くわけではない。ほんとうにのどかな雰囲気だった。

 武州中川駅を降り、8時半頃から歩き始める。国道140号をずっと進んでいく。この日は札所間の距離が18キロになるところもある。がんばらなければならない1日だった。コンビニに入りパンと咽飴を購入。パンはあくまでも予備としてのつもりだった。まだ朝食は食べていない。できれば座って温かいものを食べたいと考えていた。

秩父の景色 秩父の景色 秩父の景色

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 簡単に着くだろうと思っていた30番法雲寺は遠かった。遠いだけでなく、山の上にあり、寂しい登り道でもあった。かなり登ったところにも普通に民家があった。歩きながら降りてくる人とすれ違ったが、こうしたところで生活をしている人もいるのだな、と実感する。法雲寺には旅館がある。その脇の駐車場を見ながら法雲寺へと入る。

 朝の9時40分ころの時間であった。はじめは曇っていた空も、いくらか明るい空へと変わっていた。石段を登ってからはよりその景色は素晴らしいものだった。こうした場所での早朝の巡拝は特に気持がいい。

秩父の景色 秩父の景色 秩父の景色

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 納経をしようとしたときに、誰も人はいなかった。ブザーを押しても出てきてくれない。少しして、下の方向から声が聴こえてきた。石段を登って、急いで来てくれた。これはこれで、山の中らしいおもしろい出来事だった。

 山を降り、秩父鉄道の終点である三峰口駅を目指して歩く。若干来る道を戻って先へ行く道もあるようなのだが、新しい景色の道を通りたい。それに駅の近くであれば、食べるところもあるだろうと思っていた。

秩父の景色 秩父の景色 秩父の景色

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 三峰口という駅は前に一度来たことがあったはず。もう少し大きな駅という記憶があったのだが、小さなところで、駅前には数台のタクシーが並んでいるだけというところだった。飲食店はあるにはあったが、まだ時間が早いのか営業しているのかもよくわからない雰囲気。どうしても腹が減ったらパンを食べればいいと思い、どんどん歩いていくことにした。

 白川橋という比較的大きなところを渡る。そう言えば、この荒川をいろいろな橋を通って何度も行ったり来たりしている。少しずつ上流の方に来たわけである。

秩父の景色 秩父の景色 秩父の景色

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 それにしても、ここからの道が長かった。札所間が18キロになるのだが、車道とはいえ、ひと山越えるような感じだった。何しろ手元にある地図ではただの線が書かれているだけ。そこがどのようなところかは全くわからない。途中に集落のようなところはあったが、ほとんどが何もない道路が続いている。こんなところを歩いているのが不自然なくらいに。平日なので、秩父を歩く人は少なくて当然なのだが、仮に休みの日でも簡単に歩くけるようなところではないのではと。最初に秩父に来たときの、あの巡礼者の数の多さはどこへ行ったのだろう。あそこで歩いていた人は、この道も歩いたのだろか、などと考えてしまった。ときおりバス停の横を通る。1日に走る本数は驚くほど少ない。けれど、何台ものバスが僕を通り過ぎていったような気がする。予備のパンは歩きながら食べてしまった。

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 ようやく町というところに入る。両神村というところらしい。道の駅があったので、ここで昼食を取ろうと思い中へと入る。しかし、自動販売機の置かれている休憩所の他には農産物の売っている店があるだけで飲食店は入ってなかった。

 仕方なく先へと歩く。「あづまや」という名前の食事処ががあり、店へと入る。天ぷら蕎麦を注文して食べる。この両神村の観光案内のようなパンフレットがあったが、札所のことはほとんど書かれていなかった。自然の中のハイキングコースのような案内は載っていたが。

秩父の景色 秩父の景色 秩父の景色

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 12時半頃に店を出て、また歩き出す。まだまだ先が長い。この日は、ほとんど四国を歩いてるかのような感覚だった。

 間違えることはなかったのだが、道はよくわからなかった。多分、大きな正規な地図を見れば、町と道路の関係などがよくわかったのだろうが。でも、迷いながら歩くのがいいのかもしれないと言い聞かせる。道は国道299号へと入る。後になってわかったのだが、国道299号というのは小鹿野町という比較的大きな市街地を走る旧道となるところと小鹿野バイパスという広い通りとの2つがあった。その合流した道を歩き、いよいよ札所31番観音院へと近づいていく。目印となる栗尾というバス停前を通る。国道から別の細い道へと入る。看板などの案内では観音院よりも、水子地蔵寺という名前の方が目立っていたように思う。途中には牛の牧場があったり、素朴な山の集落があったりという景色になる。

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 登りもしだいに急になりかなり疲れてきた。お昼に休憩は取ったとはいえ、4時間半はずっと歩いていることになる。  水子地蔵寺を通る。その山の風景に身が引き締まる。こういうところがあるというのは噂には聞いていた。右も左も、水子地蔵ばかりである。それでもまだこの時は良かった。帰りにこの場所を通ったときにあ、大きなスピーカーから念仏がこの周辺一体に響き渡っていて、なんとも凄い場所となっていた。

 平日ということで、人は少なかったのだろう。大きなお土産屋さんに、蕎麦屋とがあり、休日であればかなりの人がここを訪れているような感じだった。

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 狭いトンネルを通る。ここから観音院の山門までの通りには、ちょっと面白い工夫があった。ガードレールのところに、西国三十三箇所、坂東三十三箇所、秩父三十四箇所の札所の名前が書かれてあった。歩いていてこれは楽しいものだった。

 10分ちょっと歩いたところにようやく観音院の山門はあった。けれど、そこからの石段が長く辛いところだった。10分くらいはその石段を登るのにかかったと思う。

 この観音堂は岩壁が覆いかぶさるような状態となっている。凄い風景である。眼下の見晴らしも凄いとしか言いようがない。山しか見えないその状態は、ほんとうに俗世からは離れたようなところだった。

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 納経してもらったときには2時を少し過ぎていた。次の32番法性寺までは10.3キロ、案内本には徒歩で3時間と書かれていた。

 5時までにまだ時間はあるわけだが、法性寺まで行けるかどうかは不安なところ。行ったとしてもどこを区切りの場所としたらいいかはよくわからない。

 納経所の人に聞いてみる。法性寺までだったら歩いても5時までは大丈夫だよという返事。ただ、法性寺からバスで帰るのは本数が少ないらしくよくわからないとのこと。

 この日は天気も良かったこともあり、法性寺まで行くことにする。そこでタクシーを頼む方法もあるし、そこからもう少し歩いてバス停のあるところまで行ってもいい。この日をどこで終えることにしても、残りはあと1日。できればその残り1日を半日でいいような状態にしていたかった。そうすれば、夜に用事が入っている日でもその日を確保することはできる。何しろ引越しまでの日にちはカウントダウンの状態で、予定もかなり詰まっていた。せっかく秩父を歩いているわけなので、行けるとことまでは先へ進みたかった。

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 かなり疲れてはいたが、どんどん歩いていった。汗はかなりの状態であった。来た道を戻り、途中から小鹿野町に入るバス通りを歩く。やや驚いたのだが、中学生らしき男2人にコンニチハと声を掛けられた。僕が札所を歩いているということがわかったのだろうか。歩いているということ自体が不自然な道だったとも言えるが。とにかく、この秩父ではこうしたことは初めてだったので、それは嬉しいことだった。そして、 法性寺でかなり詳しく道を教えてもらったということもあり、とても安心して歩くことができた。

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 小鹿野車庫というバス停で、バス時間をチェックする。ここが西武秩父駅行きの始発になっているようで、かなり遅い時間までバスがあることを確認する。

 この小鹿野町というところは、古い町並みの風情があり、歩いていても面白いところだった。いくつかの旅館が目に付く。僕は日帰りの秩父札所巡りをやっていたわけだが、仮に2巡目の旅をするのであれば、こういうところに泊まるのもいいかもしれない。前半は市街地が中心なので、泊まっても泊まらなくてもそんなに違いはないが、後半は歩いている雰囲気を楽しむためには、宿泊しながらの方がより楽しめるだろう。

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 警察署のところから右へ曲がった方がいいと言われている。目印があるからという話だったが、ハッキリした目印はない。曲がり道を探したが、結局どこかよくわからなかった。最初に曲がろうとした道をどんどん歩いていくと、巡礼道と書かれた案内がいくつも出てきたが。

 最初は舗装された山道だったが、途中からは完全な歩行だけの峠道だった。楽しいといえば楽しい時間ではあった。こういう道を歩いてこそ、遠い昔の時間を味わうこともできるわけだ。

 法性寺までの残りの距離などが、詳しく表示されていたりする。もうすぐだろうとは思うのだが、なかなかそのもうすぐが遠かった。

秩父の景色 秩父の景色 秩父の景色

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 5時少し前に法性寺に着き、納経をしてもらう。この寺も山の景色のきれいなところだった。舞台造りとなっている観音堂は独特の雰囲気。靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて、手を合わせる。

 納経の時に、歩いてきたという話をすると、一番近いバス停は4、5キロ先になりますというあっさりとした答えが返ってきた。ちなみに、この法性寺の前のバス停の発車時間を確認すると1日にほんの数本しかないようだった。

 約50分の道のりを松井田というバス停を目指し歩いていく。次の33番菊水寺までの途中にあるので、最終日の歩く距離をここで歩くことにしたと考えればよい。かなり疲れている状態だった。しかし、あと1日10キロ程を歩けば2年越しのこの旅を終えることができる、ということが僕を安らかな気持にさせていた。

秩父の景色 秩父の景色 秩父の景色

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 最後の最後で道を間違える。歩いてきた道が国道299号にぶつかる。ちょうどその辺りに松井田というバス停はあるらしい。見ていた地図では、ぶつかった右側にあるらしい。ところがバス停は見当たらない。もう少し先かもしれないと歩く。5分以上先に行くともう建物は何もないようなところとなってしまった。案内本の地図を見ると、左に曲がったところにあるように書かれている。急いで戻る。元の場所まで来た、すぐ左のところにバス停はあった。

 バスの時間まで20分ほどあっただろうか。自動販売機で温かい缶コーヒーを買い、飲みながらバスを待った。

 最終日はこの場所からのスタートである。そのバス停を目に焼き付ける。

 バスに乗り込むと乗っていた乗客はひとりしかいなかった。途中で若干増えたが、寂しいバスだった。

 西武秩父駅に降り、前回と同じように弁当を買い(今度は何種類かあった)、酒を買い、飯能線の電車で飲みながら帰った。








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