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WEBマガジン VOL.060 プログラムと文章/嘘に支えられた真実たち/キャリアを描く
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受講生を中心としたゲストコラムなど、多くの文章を掲載しています。月に2、3回発行のウェブマガジンをぜひお楽しみください。
WEBマガジン VOL.060 2008.03.03
< 目次 > WEBマガジン VOL.060 2008.03.03
◆ 斎藤祐一郎 【リビングルーム(9)】 プログラムと文章
◆ 羽柴梨歌 【PRESENT −いまここのあなたへ−(4)】 嘘に支えられた真実たち
◆ 田中 聡 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「日々のネジマキ」 File No,1【キャリアを描く】
斎藤祐一郎 【リビングルーム(9)】 プログラムと文章
さいとうです。こんばんは。
いよいよ冬になりましたね。体調を崩されたりしていませんでしょうか!?私 はちょっと油断して今月はじめに体調を崩してしまいました。皆様もお気をつけ ください。
さて、先回に続きまして、今回もプログラムと文章に絡むようなお話をしてみ ようと思います。
プログラムといいますと、取り組まれているエンジニアさんは別としまして、 通常は「近寄り難い」存在であるように感じられる方もいるのではないでしょう か。
しかし、プログラムは「プログラミング言語」、すなわち広義での言葉を使っ て出来上がっています。それは「繰り返し」「取る」「渡す」「条件分岐」とい う、生活をするときとまるで同じ体系です。もちろん、違う文法・方言だってあ るんですよ。たいしたもんではありません。
さて、文として同じ事柄を書いたとしても、三島由紀夫の『金閣寺』と水上勉 の『金閣炎上』はぜんぜんテイストが違います。その人の「味」が織り込まれて います。
そして、プログラムもまた同じで、同じ仕事をするためのソフトなのに、ソー スのテイストがひとりひとり違います。なぜなら、言語を使って組み立てていく からです。
読んでみると、整然とした構造…まるで論文みたいに組み立てられている人、 人よりも何倍も速い処理をこなす…それは芥川龍之介のように多彩な語彙を駆使 した鮮やかなもの、そして突貫工事丸見えの唖然とするソースだってあります。
ちなみに、私は同僚から「教科書みたいなソースだ」と言われて、ちょっと びっくりしたことがあります。
こういうのは、いつもプログラムを書いていますと、遠くからそのソースを見 た時になんとなく見えてきたりします。本も、そう感じませんか?
コンピュータでも、ソフトという物語がプログラム言語を用いて、できている のです。
ちょっとだけ、そんなことを頭の片隅において使っていただけると、また一つ 想像が膨らむかもしれませんね。
斎藤祐一郎 システムコーディネーター
http://www.koemu.com/blog/
羽柴梨歌 【PRESENT −いまここのあなたへ−(4)】 嘘に支えられた真実たち
「神々の住む島」と呼ばれるバリ島を訪れたとき、その自然の、あまりにも 「あるべき姿」に圧倒された。吸い込まれそうな青い空と、それに向かってぐん ぐん伸びる緑の木々。その色は、「青」や「緑」という理想に近すぎて、逆に偽 物みたいだと思った。
幼いころから目指していた教師の職に就いた友人がいる。まっすぐに子供達と 向き合い、その可能性を信じ、悩みながらも生徒達と一緒に成長していく彼女。 私はその姿に、理想の教師像を見た。作り物みたいに美しく輝く彼女は、小説の 中の先生みたいだと思った。
理想に近いものは、かえって嘘のように感じる。
心からの願いが叶ったとき、「夢みたい」ってつぶやいてしまうように。
“Too good to be true”なんていう慣用句に象徴されるように。
それは、理想の世界が現実に舞い降りてくる戸惑いなのかもしれない。
『求めない』(加島祥造著、小学館)という本がある。その巻末に、こんな言 葉があった。
「真実(リアリティ)は
嘘(イリュージョン)に支えられている
嘘に支えられない真実なんて偽物だ 」
逆説のように響く、「嘘」みたいなこの言葉こそ「真実」なのだろう。 著者の言う「嘘」とは、「世間の常識に反するもの」を意味している。人は幸 せになろうとして何かを求め続けてしまう生き物だけれど、心の平安を得るため には、求めないことが大切なのだという「非常識」な「真実」を著者は説く。私 たちに求めないことを求める、著者自身の矛盾を認めながらも。
私は少し違った角度から、この言葉を味わった。偽物にまみれた世の中では、 本物に出逢うと逆に偽物のように見える。ありえないような理想の姿はきらきら とまぶしくて正視できない。我々をひるませ、ときには胡散臭ささえ感じさせて しまう。
そういえば、かの有名な哲学者プラトンは、イデア界という、物事の本質が存 在する「嘘(架空)」の世界を想定したんだっけ。私たちの現実世界が、そのイ デア界の投影なのだとすれば、やっぱり「真実」は「嘘」に支えられている。 きらきら輝く、嘘みたいな真実と対面して、そんなことを考えた。
『求めない』の巻末には、こんな言葉が続く。
「小さな嘘の裏には、小さな真実がある
大きな嘘の裏には、大きな真実がある」
叶えてきた大小さまざまな夢は、過去には大小さまざまな理想という名の幻 (イリュージョン)だった。そう考えたら、きらきらがどんなにまぶしくても、 現実になるまで目を背けたくないと思った。
今は幻想でしかないあなたの夢も、いつか嘘みたいな真実になりますように。
羽柴梨歌 心理職ライター ブログやってます。よろしくお願いします。
http://blog.so-net.ne.jp/mymery/
田中 聡 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「日々のネジマキ」 File No,1【キャリアを描く】
はじめまして、四国でキャリアカウンセラーをしている田中と言います。発行 者の今村様の速読講座に参加させて頂いたご縁をきっかけにライター(?)として デビューすることになりました。タイトルの「日々のネジマキ」とは、時々立ち 止まったとしても少しずつでも前進・向上したいという想いからつけさせていた だきました。拙い文章ですが、読んでいただく皆さんに少しでもお役に立つコラ ムを書く事が出来ればと思います。
記念すべき第1回目のコラムは、「キャリア」について個人に焦点を当てて考 えてみたいと思います。これは私が仕事としているキャリアカウンセラーについ て少しでも知っていただきたいという想いもありますが、読者の方々にもご自分 の「キャリアを考える」と言うきっかけになればいいと思うのです。
そもそも「キャリア」とは何でしょう?
「キャリア」と聞いて「キャリアウーマン」や「キャリア官僚」と言う仕事や 組織に関わる言葉を浮かべる方も多いのではないでしょうか。確かに「キャリア (career)」と言う単語を辞書で調べるとその意味は「職業、成功、出世」等と出 ています。しかし、ここで考えていただきたい「キャリア」とはもう少し広い意 味を持ちます。
キャリアカウンセリングに関する思想家の一人にスーパーと言う人がいます。 スーパーは「キャリアとは、生涯においてある個人が果たす一連の役割、および それらの役割の組み合わせである(以下略)。」と定義しています。ややこしいで すね。簡単に言うと、ある人は、時に会社員だったり、家庭にあっては親だった り子供だったり、何かを学ぶ時は学生だったり、○○市の市民だったりと一人の 人が持っている様々な「役割」全てが「キャリア」だと言う事です。つまり、 「キャリア」とは仕事や組織での立場などだけを指す言葉ではなく、「あなた自 身の生き方」と言うことが出来ると思うのです。
「キャリア」=「あなた自身の生き方」だとすると、「キャリア」という言葉 は「ライフプラン」とか「人生設計」という言葉に近いのかもしれません。だか らこそ、今までをどう生きてきたのか、これからどう生きていきたいのか、そう いった事を考える事が「キャリアを考える」と言うことだと私自身は思います。
「キャリア」を「人生設計」という言葉に置き換えることで少し身近な言葉に なったのではないでしょうか?それでは「どう考えればいいのか」の一例をスー パーの考え方(「役割」と言う考え方)を基にして考えてみます。
この「役割」と言うものは、例えば中高生と社会人とでは全く異なってきます。 具体的には、中高生では「学生」や「息子・娘」といった役割が中心になるでしょ う。逆に社会人になれば「学生」や「息子・娘」という役割の登場の頻度は少な くなり、「配偶者」や「親」という役割がウエイトを増す事になる人が多いでしょ う。
つまり、その時々の置かれている状況や立場によってどの役割が中心になるの かは変わってくるということなのです。今、日々の大部分を占めている「役割」 が3年後、5年後、10年後もずっと同じウエイトを占めているということは無いの です。
では、具体的な方法をご紹介します。客観体に見ることが出来るように紙に書 いてやられてみてはいかがでしょうか。
STEP 1.「今」の自分の役割を縦に書き出します。
専門書などでは一人の人の役割は7〜8つに分類できると言われていますが、
ご自分で考える時は主だった2〜3の役割でも良いと思います。
STEP 2.その役割の「今」の状態をSTEP1で書き出した役割の横に書き出します。
状態が良く分からない場合は、今の自分にとってどのくらい重要なのか
と言うことでも良いと思います。
STEP 3.STEP2の横に5年後の理想像を、イメージしながら書き出します。
10年後のイメージでもかまいませんがイメージは具体的な方が良いので
3年〜5年後くらいが適当でしょう。
STEP 4.STEP2の自分からSTEP3の自分になるには、何が必要なのかを考えます。
もしかしたら「今」ある役割が5年後にはなくなっているかもしれません。
その逆もあり得ます。その時は「なぜそうなったのか」も考えてみます。
STEP 5.STEP4で考えた「必要なもの」を手に入れる・身に付ける方法を考えます。
以上の5つのステップで考えます。時間が無ければSTEP3まででも良いでしょう。 こうすることで、漠然と「これからどう進もうか」と考えていたことを意識して 考えられるようになります。そして、STEP5で考えたこれから必要なものを手に 入れる・身に付ける方法の1つ1つを小さな目標として設定し、あとは実際に行動 に移すだけです。(*上記は一例であり、他にも様々な手法があります)
よく似た方法は自己啓発の本などにもありますが、考える単位を「役割」で分 類し生き方全体で考える事で「あなた自身の生き方」に沿ったものになるでしょ う。そして何年か後に振り返った時、あなたの思った通りの「キャリア」が描け てきていたとしたら、それはとても素敵な事だと思うのです。
田中 聡 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
WEBマガジン VOL.060
2008.03.03
メールマガジン第58号(2007.12.28)をベースとして作成
編集 : 今村洋一/リーディングフィールズ
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