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WEBマガジン VOL.062  ジャンプ/資格を持つ資格
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WEBマガジン VOL.062        2008.03.26



< 目次 > WEBマガジン VOL.062   2008.03.26
◆ 羽柴梨歌 【PRESENT −いまここのあなたへ−(5)】 ジャンプ
◆ 田中 聡 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
         「日々のネジマキ」 File No,2【資格を持つ資格】 



羽柴梨歌 【PRESENT −いまここのあなたへ−(5)】 ジャンプ


 年末に、インドを旅した。何とか獲得した10日間の休暇を使って、海岸の田 舎町でのんびり。いつもの旅行では日本人とはあまりかかわらないのだけれど、 偶然泊まったゲストハウスが日本人宿だったこともあって、たくさんの日本人長 期旅行者と接することができた。

 出会った旅人たちは、本当に自由だった。
 自分の価値観で生きていた。それぞれがそれぞれの解を持っているように見え た。
「僕はこういう人間で、こういうふうに生きることを選んだんだ。」
 ともすれば「諦観」にさえ見えるようなみんなの生き方は、私を少しうろたえ させた。
 私は、自分の解を見出せているだろうか。
 誰かの解に翻弄され、嘆息し、羨望している自分を省みる。


速読のイメージ・インド  安宿のレセプションに置かれた椅子に座って世間話をする中で、私は現地の日 本語学校で日本語教師をしているS先生に言った。
「ねぇ、旅してる人たちって、みんなさ、なんだか今を生きてるって感じだね。
 刹那的、というか・・・、享楽的にさえ思えるような、生き方だよね。」
 その言葉には、今の自分が決して選べない生き方をする人たちへの羨望を隠す ために、いくぶん皮肉めいた響きがあったかもしれない。S先生は言った。

「う〜ん。そうばっかりじゃないかもよ。
 みんなそれぞれ悩んでたりさ。
 日本での生活に行き詰まりを感じて旅に出る人も多いんじゃないかな。
 ほら、大きくジャンプするときは、一度かがまなきゃいけないでしょ?
 そのための、『溜め』の期間みたいに旅する人たちを俺はいっぱい見てきたよ。」

 言葉を選ぶように紡ぐS先生。

 私は?
 じゃあ、私はどんな生き方をしている?
 ジャンプしたい、ジャンプしたい。
 そう思いながら、ずっとずっと、かがんでいるような気がする。
 飛躍したいと望みながら、かがんで、かがんで、かがんで・・・・。

 かがんでいるのは、ただその状態にあるだけで、苦しいものだ。
 その上で、力を溜めなければいけない。
 方向を定めなければいけない。
 そして、ジャンプする勇気を持たなければいけない。

 今私は、自分が望んだフィールドで、生きているはずだ。
 そのために、安定していた仕事を辞め、必死で勉強して、試験前には発狂しそ うになって、どうにか求める資格を勝ち取った。そして今、その資格の下で、新 しい仕事をしている。
 それなのに、今も「溜め」だなんて感じるのは、なぜ?
 心の枷を開放できていないから?
 ・・・それとも、私の求める世界は、もっと別のところにあるから?


 年明けに、たくさんの人たちに聞いた。
「今年の抱負は何?」
 するとみんな、ちょっと自分を見つめるような表情をして、どんな自分になり たいかを考える。聞く理由なんて深く考えずに聞いていたけれど、私はそうやっ て、みんながなりたい自分を探す瞬間が好きなのかもしれない。自分への問いか けは、なりたい自分になる第一歩だから。

 私も、自分自身に問いかけながら、進んでいこう。
 ジャンプするのは、ちっともこわくない。

 あなたの抱負は、なんですか?


 羽柴梨歌  心理職ライター ブログやってます。よろしくお願いします。 
          http://mymery.blog.so-net.ne.jp/



田中 聡 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
       「日々のネジマキ」 File No,2【資格を持つ資格】


 今回は「資格」について少し書こうと思います。
 今、身の回りには「資格」と呼ばれるものがたくさんあります。ビジネスの場 面で役立ちそうなもの、人生の幅を拡げてくれそうなもの、知識や教養が身につ くものなどなど本当に数多くの資格が存在しています。中には、聞いたことが無 いようなものもあって、案内などを見るだけでもいろいろな想像が拡がります。

 今まで「資格」は、難易度に差はあるものの、ある一定以上の知識や技術を習 得している証明として評価されてきました。もちろん、これからも評価される事 は変わらないと思います。

速読のイメージ・キャリア  ただ、最近では「知っている」と言うことよりも、「出来る」と言うことの方 がより大きく評価される様になってきています。つまり、資格を取っても実際の 業務に活かせない、実生活の中で有効に活用出来ないと言う事では、せっかくの 資格も十分に評価されない様になってきました。もちろん、中にはその資格が無 いと行えない業務や仕事もあり、全ての資格に言えることでは無いのかも知れま せんが。

 資格を取ろうと思うきっかけは何でも良いのだと思います。独立するために必 要だ、趣味を充実させたい、資格の名前が格好いい、なんでもアリです。しかし、 その気持ちのままで資格を取ったのでは単に「コレクター」なのです。コレクショ ンしたものは、集めて、眺めて、自己満足して終わりです。それ以上でもそれ以 下でもありません。もっとも、資格をコレクションの1つとするならそれで良い のかも知れません。

 では、資格をコレクションの1つにしないためにはどうすれば良いのでしょう? それは、資格を取った後に「その資格を使って何をしたいか」を考える事です。 当たり前だと思われるかも知れませんが、これがポイントです。知らない内に資 格試験に合格する事自体がゴールになっていませんか?資格試験に合格すること は、あくまでハードルの1つでしかありません。

 学生を対象とした就職セミナーなどに参加させて頂くと、学生の方から「どん な資格があると就職には有利ですか?」と言う質問を受けることがまれにありま す。これは「資格試験合格がゴール」の思考だと思います。学生の就職活動に限っ て言えば、企業側は明確な仕事上の実績の無い学生の能力にはさほど興味はあり ません。むしろ、「やる気」や「成長の可能性」を重視する傾向があります。

 話がそれましたが、つまり資格の有り無しだけを心配する事には意味が無いの です。

 「資格を取ろう」と思った時に大切なのは「資格をどう活かすのか」、「資格 を利用して何をしたいのか」と言った事が自分の中で具体的に描く事が出来るか どうかだと思うのです。


  田中 聡  JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)




WEBマガジン VOL.062
2008.03.26
メールマガジン第62号(2008.1.31)をベースとして作成
編集 : 今村洋一/リーディングフィールズ




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