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WEBマガジン VOL.064 化学反応/メンタルヘルス
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WEBマガジン VOL.064 2008.04.19
< 目次 > WEBマガジン VOL.064 2008.04.19
◆ 羽柴梨歌 【PRESENT −いまここのあなたへ−(6)】 化学反応
◆ 田中 聡 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「日々のネジマキ」 File No,3【メンタルヘルス】
羽柴梨歌 【PRESENT −いまここのあなたへ−(6)】 化学反応
インドの海辺の小さな田舎町で、村人たちと共にする時間は格別だった。
この空間にずっと身を浸していたい。心からそう思った。
出逢った現地のおじさんさんが言った。
「この村には、たくさんの観光客が来るけれど、君は、少し違うよね。
君みたいに物怖じしないで何でも受け入れられるオープンマインドな子には、 これまで会ったことないよ。」
その言葉は、私を包み込んだ。
うれしくて、心がいっぱいになったせいで忙しくて、「ありがとう」が少し遅 れた。
どんな異質な世界にも飛び込んでいけるボーダレスな自分が、好きだと思った。
「オープンマインド」。
だけど、私、開いているけれど、核の部分は、閉じているのかもしれない。
「いいよ、いいよ。みんないいよ。受け入れるよ。」
そう言いながら、じっと我慢している自分の中の「クローズドなところ」を思 う。
ないがしろのクローズドは、その存在を知られないように、じっと、じっと、 息を潜める。
白いものを「黒いよね。」と言われたら、「うん、黒いね。」と言ってしまう ような自分を省みて、帰国後のある日、私は友人に言った。
「私、いっつも空気読んじゃうんだぁ。」
「だめだめ! 空気は読むものじゃない。作るものだよ。」
心に響いた。ぱちん、と目の前で何かが弾けたみたいな感じがした。
彼女は、苦渋の選択に悩んでいた。
そういうさなかにさえ、そんなふうに言える彼女はすごくかっこいいと思った。
「あたしは、自分よりえらそーなやつがいるのが許せないから、逆説教かます。」
なんて強気な言葉を口にする、彼女のこれまでを思う。
私が「受け入れる」ことを処世術にしたように、彼女は「主張する」ことを処 世術にした。
お互い、そうせざるを得ない環境に身をおいてきたのだ。
肩肘をはらなきゃいけないことが、彼女にたくさん降り注いだのだろう。
そして、跳ね返してきたのだろう。
外に向けて侵食されないバリアを張り、それでいて核の部分からは強烈なパワー を出し続けてきた彼女。
あぁ、私と正反対なのかもしれない。
「ねぇ、あなたみたいにね、女で、キャリア背負って、
しかも都会の“こ狡さ”を知らずに来た子はね、
主張しなかったら、つぶされちゃうよ?」
そんなふうに「主張」して、私という「外界を変える」働きかけをする彼女は、 まさに彼女の人生を物語っている。そして、彼女の言葉かけを「受け入れ」て 「自分を変えよう」とする私も、まさに私の人生を物語っている。
全く違う私たちだけれど、共有する空間に流れる空気は暖かくて、
「今度また、ご飯食べに行こうね。」
どちらともなくそんな約束をした。
ぜんぜん違う私たちだけど、ううん、違うからこそ、惹き合うのかもしれない。
あぁ、私やっぱりこの人好きだな、って思った。
そして、こんなにも異質な彼女を受け入れられる自分のことも、好きだな、っ て思った。
彼女の特性、私の特性。
違う世界観だからこそ、融合したときの化学反応は面白いものになる。
そんな発見をしながら生きていく私たちはみんな、小さな科学者だ。
みんなのいいところ、自分のいいところ、これからもたくさんたくさん見つけ て、面白い化学反応を起こしていきたいな。
羽柴梨歌 心理職ライター ブログやってます。よろしくお願いします。
http://mymery.blog.so-net.ne.jp/
田中 聡 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「日々のネジマキ」 File No,3【メンタルヘルス】
近頃、「こころの健康」が大きく取り上げられるようになりました。
労働者個人への負担の増加や、職場の人間関係などのストレスが増大していま す。結果として、うつ状態やうつ病、職場不適合などのといった事例も増えてい ます。
そもそも「ストレス」とは何でしょうか?
もともとは物理学の分野で「歪み」を指す言葉だったそうです。それが、生体 にも使われるようになり、今日の「ストレス」になったと言われています。
私たちは、外からの刺激に対してまっすぐに受け止めるのではなく、無意識に 影響をやわらげられるようにいろいろな刺激を受け止めようとします。この、外 からの刺激が「ストレス」であり、その刺激を与えるものを「ストレッサー」と 言うのです。例えば、暑いとか寒いといった周囲の気温の変化もストレッサーで す。この変化に対して私たちは汗をかいたり、震えたりして対処します。
こうした周囲の変化に対処しようとする働きは体だけでなく、心でも起こりま す。
では、ストレスは悪いものなのでしょうか?
実はそうではありません。私たちは絶えずなにかしらの「ストレス」を受けて 生活しています。ストレスをどう「受け止め」、どう「対処」するかによって良 い影響を及ぼすストレスと悪い影響を及ぼすストレスとに分ける事ができます。
良い影響を及ぼすストレスとして対処できた場合、それは自己成長のきっかけ となるでしょう。一方で、悪い影響を及ぼすストレスとして受け止めた場合、そ れが過剰であったり長く続くような場合は体や心に悪影響を与える可能性が大き くなります。
ストレスに対する反応は誰でも当たり前に起こる自然なものです。もちろん、 その反応には個人差があり、ストレス自体の感じ方・受け止め方にも個人差があ るためすべての人が同じ反応をし、同じ影響を受けると言うものではありません。
少し具体的に考えてみましょう。例えば「職場」でのストレスの原因はどういっ たものが考えられるのでしょうか?
すぐに浮かぶのは、「人間関係」や「業績(不振)」と言った事ではないでしょ うか。あと、「業務に付随する人間関係」も考えられます。先輩が担当している 仕事なのにミスが多く、そのせいで自分に過度の量の仕事が回ってきてしまった と言う感じでしょうか。個々の事例を見ればもっともっとさまざまな理由でスト レスを受ける事も分かります。
このような「人間関係」「業績(不振)」「業務に付随する人間関係」からくる 心理的なストレスが長引きストレスの度合いが高くなると心に対して障害が発生 する事になる場合もあります。
ただし、この「心の障害」の初期の頃はとても小さな、気づきにくい反応から 始まります。例えば「不眠」であったり「食欲の減少」、「やるきが出ない」と いった日常の中でも時々感じるような事と同じサインである事が多いのです。
会社や職場ぐるみで「メンタルヘルス」に取り組む事はとても大切ですし、こ れからは制度化されてゆく事になるでしょう。
確かに、「メンタルヘルス」対策にお金も時間も人も割けるような職場であれ ば良いのですが、全ての職場がそういう状態にあるとは言えないのが現状です。
では、どうすれば良いのでしょうか?
もちろん、最終的には、専門家に見てもらう事が一番だと思います。しかし、 そうなる前に事前に事態を良い方向へ向ける事が出来れば、職場にとっても働く 人にとってもよりよい結果へつなげる事が出来るのではないでしょうか。
メンタルヘルスの参考書等には「ケア」の方法として4つ挙げられています。1 つ目は「セルフケア」。つまり、自分の事は自分で守るという事ですね。2つ目 は「ラインによるケア」。これは「職場」ならではの考え方ですが、要するに上 司によるケアと言う事になります。3つ目は「産業保険スタッフ等によるケア」。 これは、社内の専門スタッフによるケアを指します。最後に「事業場外資源によ るケア」。これは、職場外(例えば精神を扱う病院やクリニックなど)の施設・専 門家によるケアです。
理想は、4つのケアが互いにリンクし合い常に連携が図れている事ですが、実 現するにはなかなか問題も多いようです。
「セルフケア」はさまざまなケアの中で、基本的な位置づけに思われますが、 個人的には最も大切なケアだと思っています。セルフケアが上手く出来れば、そ の後起こるかもしれないさまざまな問題を未然に防ぐ事が出来るからです。
まずは、自分自信の「ストレス」に気づくと言う事、そしてそのストレスへの 対処法を知る事。それが「セルフケア」であり、「ストレスケア」の第一歩です。
田中 聡 JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
WEBマガジン VOL.064
2008.04.19
メールマガジン第64号(2008.2.29)をベースとして作成
編集 : 今村洋一/リーディングフィールズ
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