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WEBマガジン VOL.067 2008.07.30
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< 目次 > WEBマガジン VOL.067 2008.07.30
◆ ディベートインストラクター西部直樹コラム
老眼に鞭打つ日々の愉楽(25)「エッセイの愉しみ――驚きの一文」
◆ フリーライター 田織愛 「音のコトノハ」 #25 音楽プレイバック(1)
◆ 気まぐれペガサスのジタバタ奮闘記 vol.13 山田ヴァユ
「受け取ること☆」
◆ アートワークセラピスト平田雪香コラム 自己表現の大切さ(15)
〜コントロールできない中での本当の自分〜
◆ 斎藤祐一郎 【リビングルーム(13)】 転職直後にやるべき3つの技
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ディベートインストラクター西部直樹コラム
老眼に鞭打つ日々の愉楽(25) 「エッセイの愉しみ――驚きの一文」 |
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はじめて読んだ大人の本(児童書ではない本という意味です。モチロン!)は、
「どくとるマンボウ途中下車」だった。
本好きで、買ってきたり、小学校の図書室から借りてきた本をたちどころに読
んでしまっていた。そんな私のために、もう子どもの本でなくても良いだろうと
買ってきてくれたのだ。中学1年くらいのことだ。
親や姉たちは、この本を笑いながら読んでいた。腹も抱えていた。それほど面
白いのかと読みはじめたが、笑えなかった……。読めないのだ。漢字がわからな
い。
例えば、「笑う」がわからず、「これはなんて読むの?」聞きながら読んでい
た。これでは北杜夫氏のユーモアを持ってしても笑うことはできない。いやはや。
なぜ、大人は面白く笑っているのに、自分は笑えないのか、悔しかった。
悔しくて、意地になって読んでいるうちに、漢字も読めるようになり、書いて
ることも分かり、ユーモアも解するようになり、読みながら笑えるようになった。
最初の大人の本、はじめて読んだエッセイががどくとるマンボウシリーズだっ
たのは、幸いなことなのかどうかわからない。どうして幸いなのかどうかわから
ないのかというと、エッセイというのはユーモア溢れるもの、読んでいると笑い
がこみ上げるようなものでなくてはならない、と刷り込まれてしまったからであ
る。ひよこがはじめて見た動くものを親鳥と思いこむのと同じように。
爾来、面白エッセイを渉猟してきた。
遠藤周作氏の狐狸庵シリーズを読み、原田宗典氏のエッセイに腹を抱え、土屋
賢二氏の本を読みながら笑い涙を流したものだ。
そして、今は岸本葉子氏である。人畜無害の日常エッセイなどと半ば揶揄され
ることもあるが、どうして氏の視線は鋭く、筆は容赦がない。食事は自ら作り、
庭の手入れも怠らない。仕事も、締め切りは守るし、原稿に手抜きはない。生真
面目な性格と見受けるのだが、文にはユーモアが溢れている。思わず笑い転げて
しまう。氏は数年前にガンを患い、その闘病記を出した。その中でも諧謔の心を
忘れていないのだから凄い。
妻にも進めると、妻も岸本さんに嵌ってしまった。このような文章を書く人は
どのような人なのか、本物を見てみたいと氏の講演会にもせっせと出かけるよう
になった。講演会の後のサイン会では必ずサインをもらうようにし、挨拶を交わ
す程度には顔見知りになった。
人となりを知り、生の声を聞き、その姿を思い浮かべながらエッセイを読むと、
また格段と味わいが増す。
そう思いながら、近著「はたらくわたし」を読んでいた。エッセイストの日常
は、のんびりと文章書いて、ほわほわと過ごして終わり、なのではないか。と思っ
ていたのだが、さにあらず、なかなか大変なのだ。まあ、仕事だから、お気楽な
ことはないのだね。彼女は書くだけではなく、様々なところに講演にも出かける。
その様子も少しばかり書かれていた。
お、その中にある読者との交流についての行がある。それは、もしかすると私
達のことではないか! 記憶と記録を付き合わせ、どうもそれはあの時のことに
相違ない。
いや、なんとも嬉しいではないか、覚えていてくれて、しかも文章として記し
てくれたのだ。
自分の本が出た時よりも嬉しい。
面白いエッセイを読むのは愉しい、エッセイの中に登場するのは嬉しい、ので
ある。
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フリーライター 田織愛 「音のコトノハ」 #25 音楽プレイバック(1) |
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ふと、考えた。自分の音楽の傾向というのは、どうやって作られたのだろうと。
私の場合は、母が音楽教師をしていたという環境がまずかなり大きかったと思
う。小さい頃はしょっちゅう母にくっついてクラシックのコンサートに足を運ん
でいた記憶がある。けれど、そのおかげで私は実は長年クラシックが嫌いだった
のだ。小さい子どもにとってはコンサートで聴かされる演奏は長く単調で退屈な
ものにしか思えなかった。しかも一緒にでかけた人たちの中で自分だけがその音
楽のよさを理解できないということで、子どもなりに疎外感を感じていた。その
悔しさがクラシック嫌いに拍車をかけ、あの頃から、絶対自分はクラシック音楽
の方は向かないという決意を長い間続けていた気がする。結局親にいわれてヴァ
イオリンのレッスンに通いもしたが、その決意は変わることはなかった。(そん
なことだから、レッスンも中学を終える頃嫌気がさしてやめてしまった)大学で
オーケストラを始めた時にようやくこの決意はとけて、クラシックと逆に真っ向
からむきあい受け入れて、現在にいたっているのだが。
オーケストラが自分の人生に関わるようになるまでは、私の音楽傾向は基本的
にクラシック以外に向けられていた。小学校から中学校へ上がる頃は、至極普通
に当時の流行だったアイドルポップスやニューミュージックに耳を傾けていたが、
中学を卒業する頃に洋楽に興味を持ち始めた。そして、高校生時代は完全な洋楽
かぶれである。ラジオでやっていたアメリカのビルボードのチャートをチェック
し、親に内緒でそっと夜更かしをして、深夜に放送されていたアーティストのミュー
ジックビデオに胸をワクワクさせた。音楽雑誌も読み漁って、気になるアーティ
ストがいればレンタルショップに探しに行く…というそんな毎日だった。
白状してしまうと、私は実は高校時代、一時期学校へ行けなくなった時があっ
た。若くて自意識過剰で自分を今よりもずっともてあましていて、なおかつ親と
の確執もあり…理由は今でも簡単に言い表すことはできないのだが、とにかく学
校へ行くのが怖くて、自分の周りの人たちが怖くて、今でいう「ひきこもり」の
ようなものに陥ってしまっていた。そんな私が当時すがりついたのがまた音楽だっ
た。学校へ行けず部屋に閉じこもってただただ音楽に耳を傾けていた日が何日も
続いていたのだ。洋楽を中心に目に留まったものをひたすら聴いて、とにかくい
ろんなアーティストに触れたくて、常に音楽を探していた。
あの頃の私は、音楽に「逃避」していたともいえる。学校をはじめとする自分
をとりまく環境になじめずに、そしてそこへ立ち向かう勇気も出せずに、音楽の
中にひきこもってしまっていた。学校に行けなかったことは、今も少し後悔して
いる。私は別にいじめられていたわけでもないし、むしろ高校には今でも連絡を
とりあっている大事な親友が何人もいた。どうしようもないあの自意識過剰の壁
をちょっと抜け出せば、もっともっと親友たちと素敵な時間を持てたかもしれな
かったのに。
でも、もしもあの時引きこもって、音楽にひたすら耳を傾ける日々をすごして
いなかったら、私は今こんな風に音楽のコラムを書き綴っていただろうか。いや、
きっとそんなことはなかったと思う。
あの頃、ひたすら音楽だけに没頭したことで、自分の音楽の知識と嗜好が培わ
れたし、音楽を聴く力がより柔軟になった。そして、夢中で自分の中で消化した
音楽は、その後確実に私の中で根付いて熟していったと思う。その熟したものが
あるからこそ、今こうして音楽のことを書き続けていられるのだと実感している。
あれは確かに「逃避」だった。
でも、逃避場所になってくれたからこそ、音楽はあの頃から、私の中でかけが
えのないものになった。
あの時、音楽がなかったら、私はもっとつらくて、もっとおかしくなっていた
かもしれない。
自分の音楽傾向がどうやって培われていったのかを見直して書き綴ろうとした
ら、思っていたより長くなりそうなことに気がついてしまった。
この続きはまた改めて。
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気まぐれペガサスのジタバタ奮闘記 vol.13 山田ヴァユ
「受け取ること☆」 |
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先日、海外の友人に頼まれて、屋久島の旅行を手配しました。
その時パンフレットを見ながら、私も一度行ってみたいなぁとワクワクしたら、
1ヶ月もたたないうちに、知人から「屋久島で一緒にアウトドアとアートのワー
クショップをやらない?」というお誘いが。。。
最近、ますます望みの実現が加速されている感じです♪
それは自分がただ「受け取る」と『決めた』からかもしれません。
毎年春に、海外在住の日本人アーティストMeeraのアート・ワークショップを
オーガナイズしていますが、ここでも「引き寄せの法則」を体感しました。
今回3回目の開催で、第1回は10日で定員15名に達し、キャンセル待ち。
第2回は富山で開催し、どうなるかと思ったものの、なんとか定員に。
今回は東京で開催ですが、出足の申し込みが今ひとつ。
前回は「人を集めなくては」というあせりと、「必ずうまくいく。大丈夫」と
いう、自分や「(宇宙の)存在」を信頼する気持ちのはざまにあって、あせりと感
謝の間で気持ちが揺れ動いて、少ししんどい状態でした。
だから、今回は頑張ってPRしなくちゃと思うたびに、「引き寄せの法則」を思
い出し、不安や頑張りをまずEFT(感情解放テクニック)でとって、ただみんなで
楽しく絵を描いたり、深い喜びであふれているイメージをし、自分の内側を感謝
と喜びで満たしていきました。
すると、その後パソコンを開くたびに、思いがけなく申込みメールが入ってい
るのです。それも一度や二度ではなく。。。
結局頑張ってPRすることなく参加者が増えていき、かえって拍子抜けするほど。
今回の会場は広いのでまだ若干空きがありますが、それも「存在」が最善の状態
になるようにアレンジしてくれているという信頼と感謝を、前よりも感じられる
ようになりました。
引き寄せの法則というと、何かを「頑張って」引き寄せるようにも聞こえますが、
実際は自分がただ「受け取る」だけ。
ワクワク楽しく喜びにあふれた気持ちでいることで、自然に物事が望んだよう
に起こってくるのを、受け入れるだけということを改めて教えてもらった気がしま
す。
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アートワークセラピスト平田雪香コラム 自己表現の大切さ(15) 〜コントロールできない中での本当の自分〜
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先日、20名くらい人が集まったパーティーで簡単なお遊びワークをしてみました。
ほとんどが初対面の人ばかり。
空気もピーンと張り詰めていてカチカチの雰囲気でした。
紙に2つの点を書きワークはスタートです。
この2つの点は目です。
右隣りの人へ紙を渡す、その2点に一つずつ顔のパーツや装飾品など書き加えて
紙を次へ次へとぐるぐる回していきます。
直感的に1つずつ書き加えていくのです。
最後には顔になるように・・・
また名前も一文字ずつつけていきます。
さて自分が発信した2点つの点(目)から
最終的にあなたの前に届いた顔は?
結構かわいらしい、ユニークな人物となりやってきます。
その絵を見て皆さん無邪気な笑い声。
人に書き加えて行ってもらうので
自分でコントロール不可能なことへの
臨機応変さや
心の柔らかさ
対応力・即興力の大事さを実感してもらいました。
日常は自分でコントロールできないことが多いと思いませんか?
自分で描いたり名前をつけたりしてないキャラについて
自己紹介をしていくと・・・
それがなんとなんと
「全部、自分のことやったんやぁ」なんて気づきのシェアーをしてくれました。
そのキャラを借りて自分の夢までするすると語ってくれました。
あなたらしさを見つめる為に。
「一坪カフェ」でヒントを伝えています。
「一坪カフェ」でのワークショップは月に3回
(第2、第3、第4 金曜日の東京にて)の定期開催しています。
問い合わせ
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斎藤祐一郎 【リビングルーム(13)】 転職直後にやるべき3つの技 |
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私のコラムに感想を頂戴しました。ありがとうございます!
先回、ご紹介した『ABC ニュースシャワー』は、今月から放送時間が変わって
います。今月から見られる方は、改めて番組のWebサイトをご覧になってくださ
い。
さて、私は4月から新しい会社に転職しました。
私が身を置いているIT業界は比較的転職される方が多いように思います。とは
いっても、部署移動や転勤を経験されている方もいらっしゃるでしょうから、環
境が変わる点では似たようなものかもしれません。
さて、『環境』の変化の直後、避けて通れない道があります。その場の『文化』
を吸収するというプロセスです。
そこで、私が新しい環境へ入った後、必ず取り組む3つの行動を取り上げてみ
ます。
■1. インタビューする
入社時に命ぜられたタスクをネタに、いろいろな人と話してみてください。上
司、部下、先輩、後輩、そして同僚問わずです。
仕事の実情を知ることができるのはもちろん、社内の人間関係を知ることがで
きるのです。特に、「誰が〜だ」という話を聞いたら、その対象となった人の話
もしっかり聞いてみることです。全く違った側面で相手を見ていることがよくあ
ります(笑)。
これは、大きな会社ならその部署全員、小さな会社なら全社員やってみるとい
いと思います。新人、中途問わず、既にいる人が新入りの人にいろいろ話すのは、
意外に気持ちよくやってもらえるものです。
■2. キーパーソンを見つける
誰が仕事を進める上で『軸』になっているかを知ります。
仕事には正攻法の流れ(たとえば事務フローに従うこと)が存在はしているはず
ですが、それ以上に効くのが『軸』の人としっかり話し合いを持つことです。こ
の人をしっかり押さえるだけで、自分の考えていることを実行に移す際のスピー
ドや努力の必要性がガラッと変わったりすることもしばしあります。
これをいち早く知る方法は、先に挙げたインタビューが最も簡単です。
■3. 『地』を出す
新人歓迎会。これまた必ず通るイベントです。
酒席ってのはですね、遠慮せずに『地』を出すことが一番です。勢いよく飲ん
で身も(!)心も裸になってよし、夜通し語り明かしてもよし、とにかく遠慮せず
に既存のメンバーと楽しく関わることです。
少しでもお互いのことが見えてきたら、仕事の流れもよりスムーズになること
でしょう。
ただし、ドン引きされない程度に(苦笑)。
環境の変化は、精神的にとても負担がかかります。私もこればかりは慣れませ
ん。
ただ、ちょっとでも要領をつかむだけで、精神的負担を少しでも軽く、そして
いち早く環境になじむことができるのです。
仕事に限らず、新しい環境に変わった方にお試しいただけたら幸いです。
前回の発行から、かなり時間が過ぎてしまいまいた。すみません。しばらくは、どんどん更新していく予定ではいます。よろしくお願いします。
今回のゲストコラムライターの紹介は、西部直樹さんです。一番最初にゲスト
ライターをお願いして、長く書いてもらっています。
実をいうと、西部さんとは、20年を遙かに超えるお付き合いです。私が学生
だった頃、彼はサラリーマンで、まあなんというか不思議な先輩というか、友人
というか……。当時、私は読書の面白さに目覚めた頃で、本で部屋が埋まってい
た西部さんには、いろいろと本の話を教えてもらったものでした。
長い時間を経て、私は速読の仕事を行うようになり、仕事上でお世話になるよ
うになりました。
人生とは面白いものです。実に。
ちなみに、西部さんの蔵書の量は、かなり凄いものです。以前、彼は「本の放
出会」というものを開き、蔵書を友人などにあげた、ということがありました。
アパートの廊下に、まさに古本屋状態で本を並べ、私を含めた10人ほどの友人
は、段ボールなどで郵送するくらいに、多くの本を譲り受けました。
終わってその部屋に入ったところ、ほとんど本が減った形跡のないくらいに、
本が溢れていました。それだけ、本が部屋に詰まっていたわけです。
通常、これだけ本があると、地震のときに怖いだろう、という思いがあります。
しかし、天井まで本が重なり、ある意味で本が柱となっていました……。
と、私にとっては、本を通しての友人という印象が強いのですが、日本のディ
ベート教育にとっては、優秀な講師であり、企業内研修などで講座を受けたこと
があるという方もいるかもしれません。
WEBマガジン VOL.067
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2008.07.30
メールマガジン第67号(2008.4.15)をベースとして作成
編集 : 今村洋一/リーディングフィールズ
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