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WEBマガジン VOL.071 繋がりを夢想し、楽しむ/音楽プレイバック/66億人に幸せを/苦手意識から受け取る宝
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WEBマガジン VOL.071        2008.08.12



< 目次 > WEBマガジン VOL.071   2008.08.12
◆ ディベートインストラクター西部直樹コラム
                  老眼に鞭打つ日々の愉楽(26)「繋がりを夢想し、楽しむ」
◆ フリーライター 田織愛 「音のコトノハ」 #27 音楽プレイバック(終)
◆ 気まぐれペガサスのジタバタ奮闘記 vol.15 山田ヴァユ
                                 「66億人に幸せを☆」
◆ アートワークセラピスト平田雪香コラム 自己表現の大切さ(17)
                         〜苦手意識から受け取る宝〜



ディベートインストラクター西部直樹コラム
     老眼に鞭打つ日々の愉楽(26) 「繋がりを夢想し、楽しむ」


 本を読む楽しみ、特に小説を読む楽しみは、その小説世界に身を委ね、浸ると ころだ。
 その作家の世界観や人生観を味わうのである。

 一人の作家にのめり込むと、なぜ、この人はこのような小説を書いたのかな、 とその背景を知りたくなったりする。

(まあ、知ってしまうと、期待はずれだったりすることもあるので、あまり詮索 はしないようにした方がいいのだけれども)
 それは、例えば、こんなことからもわかる。
 ある作家が名誉な賞を受賞した時、作家にこんな質問がされた。「どうしたら、 このような素晴らしい作品が書けるのですか? そのコツは」かの作家は応えて 曰く「私も知りたいね。そしたら、またこの賞をもらえるのに」
 何が、その人に傑作をもたらしたのか、作品を書かせたのか、わからない。
 本人にもわからないことを読者がわかるはずもないのだが、あれこれと思い描 くのも楽しい。

速読のイメージ  藤沢周平の短篇「山桜」は、運命に翻弄されながらも、一途に生きる女性を描 いた佳作である。主人公は不幸な結婚と破談を経て、最後に辿り着こうとする相 手ができる。その母親は、彼女にこう告げるのである「いつかあなたが、こうし てこの家を訪ねてみえるのではないかと、心待ちにしておりました。……」
 主人公は、悟るのである「ここが私の来る家だったのだ。この家が、そうだっ たのだ。」と。

 白石一文の長編「私という運命について」は、自らの道を切りひらき、進む女 性を描いた傑作である。主人公は、様々な出会いを経て、最後の相手に辿り着く。 その母親は、彼女に「あなたを一目見た瞬間、私には、私からあなたへと続く運 命がはっきりとみえました。……」と手紙を送っていた。

 人生を遠回りはするが、最後に着くべきところに辿り着く、着こうとする、一 途な女性。がこの二つの作品の共通のモチーフである。

 白石一文は、かつて藤沢周平担当の編集者であったという。
 白石は担当編集者として、藤沢周平の「山桜」に関わったのかもしれない。
 そこで、「先生、この短篇を長編にしませんか」と持ちかけたかもしれない。
 藤沢周平は「それは短篇小説として終わっているのです」と断ったのかもしれ ない。
 この作品のテーマに惹かれた白石は、小説家になった後、「山桜」を長編とし て、現代の物語として、書いたのかもしれない。書かざれる物語を書き継いだの だ。

 と夢想するのも、読書の愉しみである。


 西部直樹  (有)N&Sラーニング代表 ディベートインストラクター 
         http://www.nands.net/



フリーライター 田織愛 「音のコトノハ」   #27 音楽プレイバック(終)


 一応今回で最終回の私の音楽遍歴である。

 オーケストラでクラシックに目覚めて、どうやら自身すごく音楽が好きらしい ということに気がついた私だったが、大学卒業後は、また数年音楽と離れるよう になってしまう。当初は、落ち着いたらどこかのアマチュアオーケストラにでも 入ろうと考えていたのだが、仕事はいつまでたっても忙しいまま。しかも、休日 は疲労であまり動く気にもなれないという感じで、ヴァイオリンを弾く気力すら おきなくなってしまったのである。

 ただ、当時は自動車で仕事に通っていたので、通勤帰宅の間に車の中で音楽を 聴くのが貴重な癒しの時間だったといえる。当時はFMラジオが好きで、中でも洋 楽を中心の局であるJ-WAVEが大のお気に入りだった。洋楽かぶれの熱が再発し、 しかも社会人ということで金銭的な余裕もできたので、高校生の頃、欲しくても 買えなかったCDなどをこの頃、かなり揃えたと思う。だけど、この頃はあくまで も仕事の合間に音楽を聴いて楽しむというだけのことだった。

 私が音楽への気持ちを本格的に再認識できたのは、人生で最初の転職をしてか ら数年のことだった。

 当時、転職した会社での仕事のストレスが年々ひどいものになってきていたり、 さらに信頼していた人からひどく裏切られるようなことをされたり、人生で初の 大失恋をしてしまったりと、今思えばかなりまいってしまう出来事が多かったの だ。だから、それを解消させるために、プライベートで自然と自分の好きなもの へ思い切り集中しようという気持ちが働いたのかなと今になってみると思う。

速読のイメージ  そんなわけで、前から聴いてみたかったものを聴いてみようと、ジャズを聴き 始めたのも、ちょうどこの時期だったのだ。種を明かしてしまうと、ジャズを聴 いているというのがなんとなくかっこいい気がするというものすごくたわいのな い理由で憧れていた音楽だったのだが、聴きだすと、やはりその奥深さにすっか りまいってしまった。当時夢中になったのはピアニストのセロニアス・モンクと ビル・エヴァンス。サックスプレーヤーのジョン・コルトレーンのCDも何度も聴 いたけれど、魅了されたのはサックスだけではなく、コルトレーンのカルテット のピアニスト、マッコイ・タイナーの音でもあった。小さい頃嫌気がさしてやめ てしまったピアノの音がどうやら、自分は好きらしいということは、薄々わかっ ていたのだが、ジャズを聴き始めたときに、どうにもこうにもピアニストに惹か れてしまう自分に直面し、ついに認めたというところだったと思う。

 ジャズというのは、セッションとアドリブの世界なだけに、CDを聴いているだ けでも非常にライブ感がある音楽なのである。もしかすると、それを繰り返し聴 いていたことも、私の演奏への思いを強くしたのかもしれない。とにかくジャズ を聴き始めて数ヶ月のころ、私は「もう一度演奏がしたい。オーケストラをやり たい」という気持ちが最高潮に達し、現在も所属しているアマチュアオーケスト ラの門を叩いたのである。

 練習日の都合が良い、入団オーディションがない、演奏会履歴を見ると私の好 きな作曲家の曲が多かった、というのがこのオケを選んだ理由だった。そして、 入団を決定的に決めたのは二回目の見学に行ったときだった。その日は指揮者の 先生がいらしての合奏と聞いていたが、ちょうど私が過去に演奏経験のあるブラー ムスの交響曲第2番をとりあげていたので、「久しぶりにあの曲をじっくり弾け る…」と、楽しみにして参加した合奏だった。

 そして、その合奏で私は貪るようにヴァイオリンを夢中で弾いた。

 ブラームスの交響曲第2番の4楽章を弾いていたあの時の自分の感覚は今でもはっ きりと覚えている。合奏とともに数年ぶりに音楽で自分の体が満たされていくの を感じ、いつしか曲を弾くことにただただ夢中になっていた。とにかく音符にと びついて、次の音を弾くのが待ちきれず、ひたすら合奏に身を委ねて弓と身体を 動かしていた。

 もうすでに私の中で音楽は聴いているだけで満足できるものではなかったのだ、 演奏をしないでいたことで、私はこれほど音楽に飢えていたのだとはっきりと思 い知らされた。そして、不思議なことに、練習が終ったあとは気持ちがひどくすっ きりして、仕事の精神的なストレスも抜けてしまったように感じたのだった。
 そして、この日から、私のオーケストラ人生が再びスタートを切ったのだった。

 オーケストラを入団したのと同時期にクラシックについて書けるコラムニスト を募集しているサイトを見つけ、そこで「恋するクラシック」というコラムを書 かせてもらうようになった。そして、それが物を書く仕事をしたい、音楽のこと をもっと書きたいという気持ちをふくらませて、現在、フリーライターとしてやっ ている私にいたるのである。

 今のクラシック、洋楽、ジャズ、Jポップをごちゃまぜに日々聴いている私の 音楽傾向はこうして作られていったらしい。自分の好きな音楽について語るなん て簡単だとおもっていたのだが、実際冷静に見直してみたら、私は自分の好きな もの認識すること、それを自分が好きだと認めるまでにかなり時間がかかってい ることに気づかされた。ときに、自分のことを一番わかっていないのは、自分自 身なのかもしれないなとも感じた。

 ちなみに私の座右の銘はソクラテスが残した「汝自分自身を知れ。自分自身に ついて考えよ」という言葉である。

 音楽プレイバック、これにてひとまず(完)。


 田織愛  音楽をこよなく愛するフリーライター。
        現在、ボブ・グリーンのようなコラムニストを夢見て奮闘中です。
        http://homepage2.nifty.com/startofall/



気まぐれペガサスのジタバタ奮闘記 vol.15  山田ヴァユ
                      「66億人に幸せを☆」


速読のイメージ  私の友人の新しい本が先日出版されました。
 たまたまふらっと立ち寄った書店で、平積みになっていた本を手にとったら、友 人の本でちょっとびっくり!! 
 あとからメールなどで出版のことを知りましたが、必要なものにはちゃんと出 会えるようになってるんだなぁと改めて思いました。

 その本は『二十一日で世界六十六億人に幸せを届ける方法』(総合法令出版)。 文・せい、写真・大西ゆりで、二人とも私の妖精仲間です。(ちょっと妖しい?!)

 そのあたたかい文章とハートに響く写真をみていると、忙しい毎日からほっ と一息ついて、自分に戻ってゆっくりくつろげる感じがします。

 その中で一部をご紹介したいと思います。

   「あなたは今日から3人の人に幸せを届けると決心します。
   そしてあなたから幸せを受け取った3人の人は、
   同じようにまた、次の3人に幸せを届けます。
   そして、また次の人も同じように3人に幸せを届けます。
            (中略)
    あなたが今日から3人の人に幸せを届けると決心すると、
   世界のすべての人に幸せが届くためには、どれぐらいの年月が必要だと思
   いますか?
   たとえば、一日で3人に幸せが届くとすると……
            (中略)

   答えは? ……

   21日です。
   たったの21日なのです」 (引用終わり)

 以前『ペイ・フォワード』という映画を見て、いろいろ考えさせられたけれど この本を読んで、改めて自分に何ができるだろうかと考えました。

 「幸せを届ける」ってどういうことだろう? 
 自分が怒りやネガティブな気持ちでいっぱいだったら、周りの人にどんな形で あれ、幸せを届けていくことができない。
 自分が幸せを届けたつもりでも、相手にとってはそれが幸せかわからない。

 だから、私にできるのはまず自分自身が幸せでいること。
 そこから自分のパートナーや身近な人に、ただ愛と喜びを伝えていくこと。

 暗い話題の多い今の世の中で、甘いと言われるかもしれませんが、少なくとも 毎日3人の人に幸せを届けようと自分が意識するだけでも、少しずつ何かを変え ていくことができるかもしれません。

 最後まで自分がそれを貫き通せば、本物になる。
 それを信じて、私のできる方法で幸せを届けていきたいと思います。


 山田ヴァユ  リキ☆シェル代表
          ライフコーチ、ソース公認トレーナー、自力整体ナビゲーター
          http://riki-shell.seesaa.net/



アートワークセラピスト平田雪香コラム 自己表現の大切さ(17)
                        〜苦手意識から受け取る宝〜


苦手だな・・嫌いだな・・何かこの人といると気分が悪くなる。
そんな体験を日常味わっている方って多いのではないでしょうか?

先日も息子が先生の悪口を言い始めました。
「○○君が宿題出すの少し遅かったらイヤミったらしくこんなこと言うんだよ」
と話しているうちに感情がうごめき高ぶり涙まで出てきました。

速読のイメージ そんな時、私はチャンス!と感じます。
どこが嫌いでどういう感情が沸くの?と色々と息子と話しました。

というのは人の感情は自分の心の中にないものには反応しないし感情は動かされ ません。
ということは苦手だなとか嫌いだなと感情が動いた時は自分を見つめる良い機会 なのです。

赤ちゃんは無限な可能性を持っていると言われていますよね。
いっぱいの感情を持っていたはずがいつしかこの感情は出さないほうがいいの かな?と
自分の心にありながら色々な知恵によって押し殺し、外に出さない感情が増えて 来てしまっているのです。
ただ押し殺された感情にはパワーがありますからあなたにわかってもらいたくっ て色々な人の言動、姿に客観的に映してあなたに訴えかけてくるのです。

あなたが押し殺して外に出せない感情はあなたも気づいていないことが多いので す。
もしその感情にあなたが気づいてあげたならばあなた自身の心の幅が広がります。
そしてより豊かなあなたになっていくのかもしれませんね。
楽しみです。
人の可能性は無限です。

 平田雪香  アートワークセラピスト
         アートセラピーのセッション(描画による)を
         六本木にてグループ・プライベートと随時行っています。
         http://dreamcraft.jp



編集後記                              編集長:今村洋一


 ゲストコラムライターの紹介をします。今回は、フリーライターの田織愛さん です。リーディングフィールズの立ち上げと、田織さんがライターとしてス タートする時期のようなところで、重なったところがあり、ぜひ、コラム を書いて欲しい、と思ったわけです。

 本というものと、音楽と、その根っ子の部分には、何かしらの共通点もあるの だと思います。気が付いたら、田織さんのコラムは、今回で27回となりました。 描かれる幅広い音楽の世界は、どんどん進化しているように感じます。毎月、毎 月、実は私自身がこのコラムを楽しみにしています。

   * * * * *

 地元である米沢で、生涯学習での「基本の速読講座」を行っています。5回連 続、平日の水曜日にほそぼそと、非常に少人数で、です。悲しいことに、米沢で、 速読に関心を持つ人は多くはありません。山形・米沢教室を受講される方も、新 潟、宮城、福島と、他県の方が多いのです。

 米沢という町は、これから、ぽつりぽつりと名前を聞くこともあるかと思いま す。来年のNHK大河ドラマの『天地人』(主演:妻夫木聡)は、直江兼続の生 涯を描いた戦国ドラマです。直江兼続を知らないという人もいるかもしれません が、米沢は、この直江兼続の町でもあります。

 他県から米沢に。ぜひ、関心を持って欲しいと思っています。


 今村洋一  リーディングフィールズ代表 速読インストラクター
         http://readingfields.com/




WEBマガジン VOL.071
2008.08.12
メールマガジン第71号(2008.6.11)をベースとして作成
編集 : 今村洋一/リーディングフィールズ




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