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WEBマガジン VOL.073 ひとりよがりのアンサンブル/内に秘めている直観力を磨こう
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WEBマガジン VOL.073        2008.09.01



< 目次 > WEBマガジン VOL.073   2008.09.01
◆ フリーライター 田織愛 「音のコトノハ」 #28 ひとりよがりのアンサンブル
◆ アートワークセラピスト平田雪香コラム 自己表現の大切さ(18)
                         〜内に秘めている直観力を磨こう〜



フリーライター 田織愛 「音のコトノハ」   #28 ひとりよがりのアンサンブル


 「ホルンの音って本当に演奏する人の性格出るなあと思う」
 1年位前に、ランチをしていたホルン経験者の友人の口から出た言葉である。 自分が奏でたことのある楽器だからこそリアルに感じるものがあって、出てきた 言葉なのだろうけど、実際、楽器の演奏をしているときというのは、嫌でも音や 演奏の様に自分が出てきてしまうのだろうなあとは、私も感じている。

 というか、ときどきそれが怖くなるときがある。演奏をしているときの私は本 当に無防備になっていて、それはもしかすると裸を見られているようなものなの じゃないかと感じるときがあるのだ。基本的には演奏するときは、余計なことを 考えたくはないし、無防備なまま曲を受け入れて、無防備なまま演奏をするのが 一番いいだろうと信じてはいるのだけれど、それでも時折自分の演奏する在りよ うに疑問を感じたり、自分は間違っていないかと自分を見回してしたりしてしま うことがある。

 一番、気になるのは自分だけのひとりよがりで演奏をしてしまっているのでは ないかということだ。

 それは、ここ数年になって急に自分の中で大きくなってしまった恐怖でもある。 オーケストラに復帰したばかりの頃は、とにかく音楽に触れられるのが嬉しくて、 自分の弾きたいように感じるままに弾けばよいと思っていた。

 ところが、どうやら私の周りの人たちは、それだけで演奏してはいないらしい ということに気がついたのだ。おのおのでどう弾きたいのかという気持ちを持っ ていても、オーケストラというのは複数の人間が集まってひとつの音楽を作るわ けで、そこには「みんなに合わせる」ということが必要不可欠であり、仲間の多 くはこれを非常に重視して演奏しているらしいのだ。

速読のイメージ  実のところ、私はこの「人と合わせる」という意識をそれほど深く考えたこと がなかった。そもそもアンサンブルをしているときというのは、周囲の音という のはごく自然に聞こえてくるし、目にも移るし、そもそも自分以外の音があって こそ、自分の音も生きるというか、つまりは合わせるという以前に、自分以外の 音と自分の音が生きることが普通のことである…というような感覚でいたのだ。 逆に、合わせるということを変に意識してしまうと、むしろ自分は周囲の音をう かがうようなおどおどしたわざとらしい演奏になってしまうのではないかという 気もしていた。

 けれど、オーケストラを続ければ続けるほど、周りでは「みんなと合わせるこ とを考えないといいけない」という言葉ばかりがあちこちで響いていていた。ま た、周囲の音を全然聞いていないんじゃないかと思わせる勝手な演奏でアンサン ブルをこわすような人間も数名だったけど、確かに目にして、こういうのはいけ ないなあと思ったときもあった。そうしたことから、結局、私も疑問は残りつつ も、「周りと合わせることをちゃんと考えないといけないだろうな」と感じるよ うになっていた。

 所属しているオーケストラの第二ヴァイオリンの首席をつとめることになって、 2回目の本番に向けての練習のときだった。そのときは、指揮者の希望もあり、 通常と違う配置で演奏していて、そのことから我がパートは非常に苦戦を強いら れていた。何よりも配置が変わってしまったことで、周囲の音の聞こえ方が違う せいか、今までになくパートのみんなのリズムがばらばらになってしまっていた ことが私は心配だったので、練習のときは、自分ができるかぎり周囲の音をくよ うにして、パート全体のリズムをリードしていかないといけないと思っていた。

 そんな中でのある日の練習のときだった。ちょうど、第二ヴァイオリンがリー ドして旋律をつくっていかないといけない部分に来たのだが、案の定、我がパー トのみんなのリズムはばらばらで、遅れたり飛び出したりする音が後ろでいろい ろと聞こえてきた。これはまずいと思った私は、みんなに正しいリズムを伝える ために、あえてオーバーリアクション気味に身体を動かしながら演奏をして、パー トをリードしていこうとした。しかし、その後、指揮者の先生はすぐに棒を振る 手をとめた。そして、言われた言葉は、私にとってとても悲しいことだった。

 身体で変にリズムをとるような弾き方だと、演奏が極めてつまらないものにな る。そういう演奏のしかたは絶対してはいけない」

 客観的に見れば、その指揮者のいうことは間違っていなかったと思う。確かに 過剰にリズムを刻むような演奏は、音楽として美しくもなければ楽しくもない。 それは確かに荘なのだ。だけど、そのときの私は自分のパートと他のパートの音 をなんとか合わせようと必死だった。そのためにあえてわざとらしい演奏までやっ たのに、怒られてしまったのだから、私のしたことはなんだったのだろうと悲し くて涙がこぼれるのを必死でがまんしていた。合わせようとしてやったことだっ た。でも結局、それもまた私のひとりよがりでしかったようだった。だから、な おさら悲しかったのかもしれない。

 だから、私は今でも「みんなと合わせて」というような言葉を聞くと、それを 素直に聞けずに考え込んでしまう。合わせるということは、どういうことなのか? ひとりよがりにならないようにみんなで演奏するというのはどういうことなのか?

 本当のことをいえば、演奏するときにそもそもそういう細かいことは考えたく はないのだ。最初の方に書いたとおり、できるかぎり無防備になって、はだかに なって、聞こえてくるほかの音と一緒に夢中になって演奏したい。

 だけど、もしかするとそれすら、独りよがりな演奏に陥ってしまうときがある のかもしれない。

 最近、演奏する時はこんなジレンマを実は繰り返している。今の私はやはり、 ひとりよがりな演奏をするのは怖いのだ。ただ、それでもきっと演奏をすること はやめることはないのだろうなと思う。
 結局のところは、ひとりよがりだとかつまらない演奏だとかいわれても、自分 が楽器を奏でることにかわる喜びというものも知らないのだ。
 もしかすると、私は一生独りよがりな演奏を続けるのかもしれない。最悪はそ れも覚悟しておくべきか。


 田織愛  音楽をこよなく愛するフリーライター。
        現在、ボブ・グリーンのようなコラムニストを夢見て奮闘中です。
        http://homepage2.nifty.com/startofall/



アートワークセラピスト平田雪香コラム 自己表現の大切さ(18)
                        〜内に秘めている直観力を磨こう〜


あなたの中には数えきれないほどの力が秘められています。

速読のイメージ その一つに直観力。
直観力は仕事をしていると瞬時の判断を求められたり 即座に迷わず正しい方向を決める。
また大事な人生の選択にも使いますよね。

直観力とは自分の内なる声とも言われます。

直観力があったらをもっと人生上手に生きれるのに?
なんて思う人も多いかと思います。

朗報です〜。
直観力は意外と自分で鍛えられるんですよ。

例えばランチのメニューの中から頭で考えず
「好きか嫌いか?」だけの基準でさっと選ぶ練習をしましょう。
今日そのメニューを好んだ理由・・その分析が直観力を育てる 直観力を磨くポイントなのです。

必ず無意識に今日のあなたの状態(心の声)を感じ取り 選んでいるはずなのです。
いろいろな雑念を取り払い心の声だけを聞き取る。

日常の中で簡単にトレーニングしながら
あなたの本当の心の声をキャッチして・・直観力を磨いて 楽に生きましょうね♪

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 平田雪香  アートワークセラピスト
         アートセラピーのセッション(描画による)を
         六本木にてグループ・プライベートと随時行っています。
         http://dreamcraft.jp




WEBマガジン VOL.073
2008.09.01
メールマガジン第73号(2008.7.22)をベースとして作成
編集 : 今村洋一/リーディングフィールズ




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