速読とは何なのか? 実に曖昧な言葉となっています。速読についての会話は噛み合わないことがとても多いです。リーディングフィールズでは、速読を大きな形容詞で語ることはしません。到達できるかわからない不確定なものではなく、現実的な、どなたにも納得できるものとして、速読を考えます。より身近なものとして、役に立つものとしての速読を提案させていただきます。
基本の速読という言葉、視点から、速読を説明していきます。「基本」というものを軽いものとして考えるか、そこに本質があると考えるかは、皆さん自身で判断していただく問題でもあります。
速読という言葉を、
まずは辞書に書かれている定義から考えていきます。
通常の辞書に書かれている速読の定義は、何も特別なものではありません。
ただし、人によって、この言葉の受け取り方が違ってきます。次の2つの解釈が考えられます。
(1)普通よりも速い速度だが、理解は下がった → 「速く読み進めた分、内容の理解は落ちる」
(2)普通よりも速い速度だが、理解の状態は同じ
上記(1)の「普通よりも速い速度だが、理解は下がった」で速読を考えてください。
無理なく、どなたにも受け入れていただけるもと言えるでしょう。
(例)「まずは速読で概要を掴みましょう」「速読と熟読」「速読と精読」
このことをベースとすることが重要です。
C.
|
|
|
その速度と理解を自らがコントロールしながら読むこと |
|
|
「速く読み進めた分、内容の理解は落ちる」を、最大限に使って読むことが速読と言えます。
一定の読み方だけでなく、ギアチェンジのように、効果的に読み分けていきます。
パラグラフ・リーディングのようなものと考えても構いません。
D.
|
|
|
その速度と理解を自らがコントロールしながら読むこと |
|
速度と理解のそれぞれを向上させ、かつ効率的な両者のバランスを掴み、読書レベル全体を引き上げる |
|
上記「C.」の読書技術(フォーム&ギアチェンジ)を磨くことが、読書能力全体を引き上げていくことに繋がっていきます。
速読トレーニングには確かな指導が重要です。
独学その他・効果的でない速読トレーニングを行った方の場合、「マイナスの癖」がついてしまっていることが多くあります。
速くはなったとしても、無理をした、雑な眼の状態となり、速読の成果そのものを間違って認識していたりします。
スポーツなどと同じように、こうしたは「マイナスの癖」は修正が難しいものです。
顔を合わせた状態での、経験のある確かな指導が、速読トレーニングにとって重要なことです。
|
特に、中学生・高校生など、10代の皆様に。
「少しは速いけれど、雑な読み方になっている」という方が実は多かったりしています。これは速読に対しての大きな誤解です。
雑な読み方であれば、「マイナスの癖」として強く固定されてしまいます。
速読トレーニングでは、基本的・本質的な読み方を掴んでいただきます。スポーツなどと同じように、土台となるものです。「読書の柱」となる土台を築くことが、本当に意味での速さに繋がっていきます。 基本の速読講座は、「読書は楽しい!」と感じて頂ける密度の濃い時間となります。
|
|